2017年3月12日(日)から始まる大相撲春場所に、若貴以来19年ぶりとなる日本人横綱「稀勢の里」が初陣を迎える。昇格場所での優勝は戦後横綱となった33人の内では4人しかおらず、様々なプレッシャーの中でどのような取り組みを見せてくれるのか注目したい。
12日から始まる大相撲春場所(エディオンアリーナ大阪)の話題の中心は、何と言っても19年ぶりに誕生した日本人横綱「稀勢の里」の動向である。場所前に話題となった稀勢の里に関するニュースをまとめてみた。
前売り券即完売
若貴フィーバーを思わせるような場所中15日間の前売り券は即日完売した。場所中の懸賞本数も地方場所として過去最高であった昨年春場所の1,672本を大きく上回る見通しで、力士別では稀勢の里が約300本と2位の大関・豪栄道(約200本)を大きく上回る予想である。
稀勢の里フィーバー
初優勝を決めてから昇進伝達式や奉納土俵入り、出身地の茨木健牛久市でのパレード等、稀勢の里の行くところ多くのファンが彼を一目見ようと繰り出した。特に3月5日の日曜日には、新横綱を一目見ようと300人のファンが田子ノ浦部屋を訪れ、宿舎の外にまで行列を成して警備員が整理にあたるという場面もニュースとなった。
稀勢の里本人としては「最初の一週間が過ぎれば、いつも通りしっかり稽古できた」そうで、土俵外の務めは必要最小限にとどめた印象である。
専門家の見方は
稀勢の里の稽古を見た大相撲解説者、舞の海秀平さんは
以前より一番一番に、内容のある相撲を取っている。重い感じがあるし、相手を受け止めて右を取るまで我慢できれば、まず負けないと思う
と称賛している。
昇進場所優勝なるか
戦後に横綱となった33人の力士のうち、横綱昇進場所で優勝できたのは「東富士」、「大鵬」、稀勢の里の師匠であった「隆の里」、そして「貴乃花」の4人しかいない。
やはり慣れない取組前の土俵入りでペースが乱されることもあるだろうし、当然新横綱としてのプレッシャーもあるだろう。
現在の稀勢の里以外の3横綱の昇進場所での成績も、「白鵬」は2007年名古屋場所で11勝4敗、「日馬富士」は2012年九州場所で9勝6敗、「鶴竜」は2014年夏場所で9勝6敗と優勝は逃している。
ファンとしては、だからこそ19年ぶりの日本人横綱に優勝して欲しいと期待するのである。
まとめ
初日取組は前頭「豪風(たけかぜ)」との一戦。左目尻の絆創膏が何とも云えぬ威圧感を醸し出している。
結果は決まり手『押し出し』の完全勝利!当に横綱相撲と言っても過言ではない落ち着いた取り組みであった。
満員の場内は今場所での稀勢の里の活躍を確信したに違いない。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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