闘病の子に寄り添う、病院で働く犬~ファシリティードッグをもっと広めよう!

社会
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出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000023199.html

夜の街に飲みに出ない日には、自宅で晩酌しながらローカルなニュース番組をダラダラと流しています。ワイドショー的なものは一切流れてこないので、あえてローカルなものを好んで見ているのですが、先日少し気になるニュースを見ました。

小児がん等の重い病気の子どもたちに寄り添って、心の支えになっている介護犬のお話でした。ワタシ自身がまったく知らなかった話だったので、紹介することで何かのお役に立てるのではないかと、今回紹介させて頂きます。

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闘病中の子どもに寄り添う介護犬

ファシリティドッグとは

小児がんなど、重い病気の子どもに寄り添い、不安を和らげるために病院で働く犬がいます。
病室で添い寝したり、手術室に付き添ったり。
彼らは『ファシリティドッグ』と呼ばれ、子どもを癒やし、励ます存在です。

どのような仕事をしているのか

『ファシリティドッグ』は「ハンドラー」と呼ばれる専門の訓練を受けた介護師さんとペアになって、病院内で活動します。
訪問して患者さんを癒やす「セラピードッグ」との違いは、彼ら(ファシリティドッグ)は病院に常駐して、麻酔導入や注射の処置に立ち会うことが出来ます。
これらは患者である子どもたちの治療計画に組み込まれているのです。

どのように子どもたちは支えられているのか

白血病の治療を受けていた少年は、「アニー(ファシリティドッグ)は人懐こくて賢くて、人の気持ちが分かるみたい」と言います。
少年のお母さんは、「息子はつらいとか苦しいとか、自分の気持ちを表に出さない子。アニーと接して気持ちがほどけていくのが分かって、見ている私も救われた」と話されています。

少年の入院は11ヶ月にも及んだといいます。
治療の副作用で気持ちが落ち込んで、ベッドから出られなくなったとき、起き上がるきっかけになったのはアニー(ファシリティドッグ)を撫でるためだったそうです。

治療の過程での手術後、合併症の発症で危ない状態に陥り、ようやく話ができるようになったときに出た最初の言葉は「アニーに会いたい」。
その後、リハビリや検査にもアニーは付き添ったそうです。

少年のお母さんは、「息子が頑張れたのは、アニーの存在が大きい。話すことも手を差し伸べることもできないけれど、犬と人という関係を超えて、魂と霊が触れ合っているように感じた」と話されています。

ハンドラーとして活躍されている看護師さんの言葉によれば、
「アニーがいるからと、注射を頑張れたり、起き上がれるようになったり、癒やすだけでなく、子供の力を引き出して治療の手伝いが出来る。子供の前でつらい気持ちを吐き出せない親の精神的なケアも担っている。」と話されています。

まだまだ認知されていないファシリティドッグ

出典:https://www.e-aidem.com/ch/listen/entry/2019/08/21/103000

全国的な導入状況は

現在、日本国内におけるファシリティドッグが活動する病院は、静岡県立こども病院神奈川県立こども医療センター東京都立小児総合医療センターの3箇所(2019年12月現在)です。

海外での状況は

我が国では僅か3箇所の施設でしか導入されていない『ファシリティドッグ』ですが、海外ではどのような状況なのでしょうか?

米国では年100頭以上のファシリティドッグが誕生しているそうですが、日本には育成施設がないことや費用がハードルとなって、今ひとつ広がっていないのが現状です。

導入には多くの壁がある

ファシリティドッグ1頭が活動するためには、犬の譲度費や研修費などで初年度に約1,200万円が必要となります。
それ以降はハンドラーの人件費などで年間約900万円が必要となるそうです。
病院が一部を負担してはいるものの、費用の大半は寄付で賄われているのが実態です。

まずは知ること、そして行動しよう

出典:http://sokids.org/ja/

シャイン・オン!キッズ

小児がんなどの重い病気と闘う子ども達と家族を支援するための「ファシリティドッグプログラム」を行なっている、シャイン・オン・キッズは、個人や団体、企業の寄付による非営利目的の活動をしています。

日本にファシリティドッグが1頭でも多く増えるために、重い病気や辛い治療と闘っている子ども達とご家族のために、ファシリティドッグを応援したいという方は、一度「認定特定非営利活動法人 シャイン・オン・キッズ」のホームページを見てみてください。

支援する方法は、寄付や実際に行うボランティアだけではありません。FacebookやInstagram、Twitterのチェックやシェアをすることも、一人でも多くの人に活動を知ってもらうためのボランティア活動の一つとなります。

まとめ

ワタシ自身、ファシリティドッグに関しては全くの無知でしたが、難病に苦しむ子どもたちのことは、心のどこかに、いつも引っかかっていました。

ポンと大金を寄付できる環境にはありませんが、まずはファシリティドッグを導入できる病院を増やせるように、自分の周りから出来ることを少しづつでも行動にしていこうと考えています。

 

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