トラフグの肝を食べたい人は多いのか?佐賀県「フグ肝特区」議論白熱中!

社会
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養殖したトラフグの肝は食べられるのか?佐賀県唐津市の「萬坊(まんぼう)」が、独自技術により養殖トラフグの肝を無毒化したとして自社のレストランで提供出来るよう求め、現在内閣府の食品安全委員会かび毒・自然毒等専門調査会で審査が続いているそうです。

トラフグ

こんにちは、楓(fu)です。

一般的に「秋の彼岸から春の彼岸まで」というのがフグの旬と云われていますが、実際にはフグの身が最も美味しくなるのは産卵期前の時期というのが食通と呼ばれる方の意見でもあります。最高級とされる天然トラフグの産卵期は春から初夏にかけてとなると、一年中フグは美味しく頂けるということですね(笑)

但しけっしてお財布には優しくないし、一年中美味しくてもそうそう僕を含めて一般人には「さぁて、今日はフグでも食べにいこっか」とはならない高級な食材であります。

僕自身、実は大分県の某地方都市の出身でありまして、特産品は「フグ料理」なのです。市内には僕の友人(幼馴染)がやってる有名店をはじめ、多くのフグ料理店が並んでおります。実際には実家以外で地元でフグを食したことはありませんが・・・(汗)

それでもここ最近、全国的にも「えぇ~、この値段でフグのコースいけちゃうの?」という状況になりつつあるのも事実です。

その理由として「養殖フグ」の市場一般化が大きな要因と思われます。

そんな状況の中、一般的に絶対禁止とされている「トラフグ肝」を養殖技術によって無毒化したので例外的に食べるのOKしてよ!という佐賀県水産業者が国へ申請を出し、それに対してフグ調理師ら約2千人でつくる「全国ふぐ連盟」が、「何言ってるの!一部でもOKしちゃうと養殖ものは全て安全だと誤解されて困ったことになっちゃうよ!」と猛反対している論争が起こっているそうです。

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フグ毒の規制について

1983年の厚生省(当時)局長通知によりフグの種類ごとに「可食」部位が定められ、トラフグは精巣、皮、筋肉が可食、肝、卵巣、腸は不可とされた。また可食部位であっても、ふぐ調理師が調理したものしか提供ができないとされた。

厚生労働省によれば、2003年から2015年までにフグ毒による食中毒と診断されたのは516人にのぼり、うち17人が死亡したそうです。また今年5月には養殖トラフグの肝を提供したとして、大阪府警が料理店経営者らを同法違反容疑で逮捕するという事態も発生しました。

今回の問題に関して、「養殖トラフグ肝」提供を申請した佐賀県の水産業者とそれを強力に後押ししている佐賀県。そして強く反対しているとされる全国ふぐ連盟の主張を並べてみました。

佐賀県唐津市の水産業者「萬坊」の主張

2004年に養殖トラフグ肝の食用を認める「フグ肝特区」を最初に国に提案したが、毒の生成過程が解明されていないとして却下された。今回の再挑戦では、陸上の水槽に殺菌した海水を入れ、無毒のえさで養殖を行い、1匹ずつ飼育歴を管理した上で肝に毒があるか検査し、自社のレストランに限定して提供する。採算は取れない状況だが前社長時代からの悲願である「ふぐ肝特区」認定を目指したい。

佐賀県の主張

フグの肝を提供できるということは観光資源になる。食べてみたいという人にお越し頂けると考えている。

全国ふぐ連盟の主張

食品安全委員会で明らかにされた検査内容は「肝臓の特定部位のみの抽出検査によりその他の部位の安全性を担保する」と言うことであるが、未だフグの毒化システムが完全解明されていない現状の中、果たして一部分だけの検査でその他の部位が安全であると言えるのか?この検査では不十分であり事故の恐れがあると考え、断固反対する。

三者三様というよりは水産業者、佐賀県連合軍vs全国ふぐ連盟といった図式に思えますね。

 その他の意見

・フグ毒研究の第一人者である、日本大学生物資源科学部・糸井史朗准教授

「養殖=100%無毒というわけではない」としながらも、「佐賀県の場合、すべて検査をしたうえで提供するということなので、それなら可能かなとは思います」とコメントされています。

・経済評論家、勝間和代氏

「フグには毒があるということで貴重品扱いになり、その分価格が高い。毒を抜くとただの白身魚」。フグ肝の販売が禁止されていることについては、「毒がないものが出まわると競争が激しくなるので、既得権益を持っている人たちが、それを守りたいだけ。フグに毒がないと困る人たちがたくさんいる」と指摘しているようです。

まとめ

勝間さん、いつもながら男前な発言されているようです(笑)

僕自身も普段からフグ料理を食べ慣れていない一般人として、単純に「フグの肝って美味しいのかな?」と思っていますし、もっと言うと「いくら安全だって云われても、毒があって死ぬかもしれないフグの肝をあなた食べたいですか?」ってことだと思うのですが・・・。

何れにしても今回の論争についての結論には今後も注目していきたいと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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